フェーラムフォスの物語
女性の生理が始まると思い起こすレメディは
フェーラムフォス。
このレメディはリンと鉄からの鉱物(リン酸化鉄)から作られ、
地中から掘り起こすと透明な色からからすぐさま色が青みがかる藍鉄鉱という鉱物です。
魚や骨の化石の内部や外を覆うように作られていくリン酸化鉄ですが、
リンというのは人魂として夜に浮かび上がって見える成分でも
有名ですね。
このレメディは、
テッシュソルトのように物質により近いポテンシーで使うと
女性の生理をよりスムーズに穏やかに
経過させてくれます。
面白いのは
ポテンシーをテッシュソルトの状態よりはるかに大きくした
ホメオパシーのように、よりエネルギーに近いポテンシーで使うと
感染症や症状の初期、
何だかよくわからないけれど体調がすぐれないときに、
体の軸をまっすぐ正して
健康観をすっと戻してくれるレメディだということ。
または、症状の後期に
何だかいつまでもスッキリとしないときに使うと
はたまた元の体の状態に戻してくれるレメディだということ。
ポテンシーによって使うシーンを選ぶことで
使い勝手が広がるレメディなので、
レメディキットの中に必ず入っている万能レメディです。
ホメオパシーを学び始めたての頃に
「フェーラムフォスは貧血に効く!」
と覚えることは、
最初のインパクトは大きいので
覚えやすいのですが、
実はそれは応用の効かない覚え方なのです。
フェーラムフォス=貧血で
覚えてしまと、ほかのシーンでも使えるのに
活用範囲を狭めてしまいます。
非常にもったいない!ですね。
こうして、
フェーラムフォスは活用度の低いレメディに
なりがちですが、
実はとっても使いやすいレメディ。
なので、
ホメオパシーをもう少し学び進めたら、
ステップアップのために、
より深く学びたいレメディです。
フェーラムフォスは
ドイツのホメオパスのシュスラーが初期症状の炎症性症状を
治療するために、テッシュソルトとして用いられ、
体に不足しているものを補うために使われ広まったものですが、
ホメオパシーのレメディとして使うために
1876年にモーガンによってプルービングが行われ、
それによってフェーラムフォスの可能性が広がりました。
その範囲は、初期の症状、発熱、呼吸器官疾患、
消化器官の不調、レイノー病、泌尿器、生殖器の不調など。
テッシュソルトの範囲を大きく押し広げるホメオパシーの
面白さ・奥深さが垣間見れる物語のあるレメディです。
ホメオパシーのレメディとはポテンシーが大きく異なりますので、
その区別を学ぶのにもってこい!の
学習しがいのあるレメディですね。
ぜひ、ホメオパシーを軸にして、
テッシュソルトの世界ものぞいてみてくださいね。
全く別のもの!であることに気づくことで
セルフケアでの使い方、レメディのセレクトの幅が広がります♪
マテリア・メディカ
全体の特徴:静脈循環に影響し局部の受動性うっ血や充血によって出血を起こし、その分泌物には血の筋がみられる。結核そしてリウマチの急激な悪化に非常に有効。ヒリヒリする痛み。発汗の抑制によって悪影響がある。
悪化:夜、発汗の抑制
好転:冷たいものをあてがう。出血。
精神:非常に話好きで陽気で興奮しているが、人といることを嫌う。
頭部:耳痛を伴う頭痛。鼻出血で好転。月経中の頭の中が空っぽのような感覚。
目:涙が溢れそう。
耳:激しい耳痛は月経時に悪化。
鼻:子どもは鮮やかな赤の鼻出血。
顔:交互に青白くなったり赤くなったりする。
口:歯の痛みが冷やすと好転。
喉:赤く腫れた扁桃。
胃:吐血。酸っぱいものを欲求。
腹部:血の水のような便。
泌尿器:咳をするたびに尿がでる。飲むたびに排尿。子どもの発熱時の閉尿。
女性:頭頂の重たい痛みを伴う月経。
呼吸器:歌手の喉頭炎や嗄れ声。
心臓:充実脈、軟脈、流れるような脈
首・背中:首と背中の筋違い。
四肢:リウマチ、肩の痛み。
皮膚:はしか。ニキビ。
睡眠:嗜眠状態。
熱:感染性の持続する熱、出血性の熱。
関連レメディ:Kali-m.
補完レメディ:Gels.