同種療法とは何ですか?

ホメオパシー/Homeopathyは

Homeo:同種

Pathy:癒す

が語源となっています。

 

ホメオパシーは同種療法という意味ですね。

 

では同種療法とはどんな治療方法でしょうか?それは

 

「似たものが似たものを治療する」、という治療方法です。

 

例えば、火を使うガラス職人さんや料理人ならば当たり前に知っていることですが、

火や熱いものに触れて火傷をしたとしたら、

冷たい水で患部を冷やすのではなく、

皮膚にあてがっても火傷にはならないくらいの熱さのお湯を患部に当てます。

こうすることで、傷跡が残らず水膨れにもならずにすみます。

 

熱を持つ個所に、熱をあてがう。

これが同種療法です。

 

なので、喉がピリピリと痛くなったときに、

刻んだしょうがを噛んだり、

ショウガをお茶にして飲んだりすることをして治しますが、

これも同種療法です。

 

生のショウガを食べると、喉がピリピリとしますね。

喉がピリピリして痛いときに、

そのままで食すとピリピリっとするショウガシロップを使い

喉の痛みを和らげていきます。

 

他にも

からし湿布をしたり、

ねぎ味噌を食べたり、とあります。

 

熱い湯やショウガの成分はちょっと横へ置いておくとして、

 

似たものが似た症状を治す、という原理を

ヒポクラテスは知っており、

それより以前に生きていた人々もそのこと知っていました。

 

ホメオパシーでは物質を希釈・振とうさせて作られたレメディを使い、

レメディと同じ症状を持つ患者さんを治癒へ促します。

 

 

お母さんが小さなお子さんを落ち着かせようとして

声を掛けたりお子さんの体を撫でてあげると、

お子さんは次第に落ち着いてきます。

 

お子さんが癇癪を起しているときに、体をさすってあげていたら、

いつの間にか寝てしまっていた、なんてこともありますよね。

 

お子さんが泣く理由は、

お腹がすいた、

おむつが気持ち悪い、

抱っこして欲しい、

ただ泣きたい、

痛い、気持ちが悪い、

自分の意見が通らない、

何でもダメと言われて好きなことができない、

 

などなど理由は様々あり、

泣くことや怒ることでお子さんは自分の気持ちや感情を表現しています。

 

そんなときに、その子の中にある「何か」と

例えばお母さんの抱っこが「マッチ」すれば、

すっと泣き止みます。

 

犬や猫でもほっといて欲しいときに、無理やり撫でたら怒りますし、

撫でて欲しい犬猫は、爪や歯を出さずうっとりとした顔をします。

 

水が足りない草花も、欲している水を与えたら

一晩で元気になります。

 

これも同種療法だと思いませんか?

 

人が病を抱えている時に、

その病と似たレメディを使います。

 

ホメオパシーでは

迅速で、体に優しく、永続的に効果を続けていくことが

一番の目的であり、使命でもあります。

 

子どもが自分の欲しい何かを受け取ったときに、

表情がパっ!っと瞬時に明るくなりますね。

そして、泣いていたことを忘れて、ご機嫌になってお風呂に入ったり

ご飯を食べたりし始めます。

 

これはそのお子さんが癒されている証ですね。

その子が望むものとピッタリ合わされば癒される、

 

なので、レメディでなくても癒すことはできるということですね。

抱っこでも、ペットでも、音楽でも、そのお子さんを癒すことのできる

ものはレメディになり得るのです。

 

同種療法とは

人が本当に癒されるためのもの。

 

人を癒すための一つの術として

同種療法であるホメオパシーはハーネマンによって医療体系化されました。

 

人が癒されるとはどんなことなのか、

どうすれば癒されるのか、

 

それを私たちは生活の様々な場面で

垣間見ることができます。

 

小手先だけの癒しはぶり返してしまうことを

赤ちゃんは分かっていますよね。

正直な赤ちゃんはまた泣き出してしまいます。

 

でも一度癒しのスイッチの入ったお子さんは、

その後はご機嫌です。

 

ぜひ、小手先だけの治療ではないホメオパシーの真髄を

知ってもらえたらと思います。

 

身の周りにもある同種療法。

こんなふうにとらえるとグッとホメオパシーに近づけますね♪